Microcrystal Electron Diffraction(MicroED)は、ナノ結晶の回折を目的とした画期的なクライオ電子顕微鏡(cryo-EM)技術であり、極めて少量のサンプルから原子分解能の構造データを取得することが可能です。
低分子
単結晶X線構造解析では構造決定が困難な微小結晶粒子に対して、MicroED技術は非常に優れた代替手段となります。
医薬品分野における低分子解析において、MicroEDは以下のような用途に活用されています:
- バイオ分子:リガンド、タンパク質、核酸 など
- 化学化合物:天然物、PROTAC、粉末API(原薬)など
- その他の微小結晶性分子
新素材
先端材料においては、大型単結晶の育成が困難な場合が多くあります。
しかし、MicroED技術により100 nmサイズのナノ結晶構造の解析が可能となり、これが大きなブレークスルーとなっています。
MicroEDは以下のような材料関連分野で頻繁に利用されています:
- フレームワーク材料:MOF、COF、HOF、ゼオライト など
- 電池材料:LCO(リチウムコバルト酸化物)など
- その他の微小結晶性材料