親和性選択質量分析(ASMS)
親和性選択質量分析(ASMS)

親和性選択質量分析(ASMS:Affinity Selection Mass Spectrometry)は、親和性選択と高分解能質量分析を組み合わせた革新的なスクリーニング技術であり、標的タンパク質と低分子の相互作用を同定・解析することが可能です。

特徴は

ハイスループット対応

従来の創薬スクリーニング手法と比較して、ASMSは1回の実験で数百~数千の化合物を同時に処理でき、大規模ライブラリーの迅速なスクリーニングが可能です。

幅広い適用範囲

膜タンパク質、核酸、タンパク質複合体など様々な標的に対応しており、タグの導入が不要なため、ネイティブな状態でのスクリーニングが行えます。

作用機序に依存しない検出

放射性ラベル、蛍光標識、酵素活性といった従来の検出法に依存せず、多様なリガンド-標的間の相互作用を一括で検出できます。

技術ワークフロー
01
ハイスループット対応
    • スクリーニング対象となる生体分子(タンパク質、RNA、複合体など)を特定し、純度と機能的完全性を確認
    • 標的の特性およびクライアントの要望に応じて、適切な化合物ライブラリーを選定
02
インキュベーションおよび分離
    • 標的分子を化合物ライブラリー中の低分子混合物とインキュベートし、複合体を形成
    • 限外ろ過、磁気ビーズ、サイズ排除クロマトグラフィー(SEC)などの手法により複合体を分離
03
質量分析(MS)による解析
    • 複合体を変性させて結合していた低分子を回収し、高分解能質量分析計で測定を実施
04
結果の解析
    • 質量分析データを解析し、標的に結合した低分子化合物を同定
    • 後続の選択肢としては、ヒットバリデーション、親和性(Kd)の評価、結合メカニズムの研究など